素人っぽくなりがちな4つの理由
優れた写真はプロのカメラマンにしか撮れないと思っていませんか?
確かにプロは、知識や経験、テクニックが豊富で、専用の機材も使って撮影します。
だからと言って、素人が広告写真を撮れないかというと、そんなことはありません。
少し工夫をすれば、誰にだって広告で使える写真を撮ることは可能です。
プロと素人の違いは、大きく分けて4つあります。
①光の使い方
②レフ板
③トレーシングペーパー
④現像
この4つを改善するだけで、写真が苦手でもレベルアップした広告写真に変わります。
①光の使い方
素人は商品を撮るときに、順光(被写体に正面から当たる光)を利用していることが多く、プロは逆光(被写体の背後からカメラ側に刺す光)を巧みに使うことが多いです。
順光は、色彩を魅せることに向いていますが、平面的で立体感のない写真になってしまいます。
これに対して逆光は、
・被写体と背景の露出差が出ることで、明暗差の美しい写真が撮れる
・背景に奥行きのある写真になる
・くっきりした影がなく、柔らかさが出せる
・質感や立体感が表現しやすい
などのメリットがあり、色彩を強く出す時でも、真上より少し逆光気味にライトを設置することは少なくありません。
②レフ板
素人っぽさが強く出る多くの写真には、レフ板が使われていません。
レフ板を光源の反対側に置いて光を反射させることで、広告写真の天敵ともいえる影を和らげ、暗く沈んだところを持ち上げてくれます。
そうすることで、影への注意を妨げ、被写体への注目も上がります。
レフ板は購入するまでもなく、段ボールなどに白い画用紙やアルミホイルを貼り付けたもので、十分に機能してくれます。
影を薄め、商品への注目を上げる重要なアイテムですので、ぜひ活用しましょう!
③トレーシングペーパー
光源と被写体の間に、トレーシングペーパーを挟むことで、光が拡散され、より柔らかさを表現することができます。
被写体上方にトレーシングペーパーを張り、その上から光を当てる「天トレ」と言われるライティングは、どんなものでも良い感じに撮れるのでオススメです。天トレは窓際の光でも好結果が得られるので、ライトを持っていなくても、天トレとレフ板だけで高品質な写真を撮ることができます。
④現像
広告写真は、現像ソフトで明るさや色彩を修正することが基本です。
綺麗に撮れたとしても、写真は肉眼よりも品質が落ちてしまいます。
そのため、PhotoshopやLightroomといったソフトで写真を修正する必要があるのです。
写真は肉眼よりグレーがかってしまうため、明るさや色彩を調整し、肉眼で見た状態に近づける必要があります。
具体的な操作としては、
・明るさ
・コントラスト
・色彩
・シャープ
は、調整するようにしましょう。
また、印刷物に使う場合、実際より少し明るめ、少し強めのシャープをかけることで、印刷の仕上がりが良くなります。